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長岡節がいい

 

にらみ (光文社文庫 な 51-1)

にらみ (光文社文庫 な 51-1)

  • 作者:長岡弘樹
  • 発売日: 2021/01/12
  • メディア: 文庫
 

 何を読んでもおもしろい長岡弘樹

これは短編集。連作ではなくいろんな題材の話が入っている。

鮮やかなオチと伏線の回収が持ち味だろうが、あまりに鮮やかすぎてオチを読者に考えさせることも多い。表題作がいちばん好きだが、読み終わって訳がわからなくてポカーンとしちゃった。後から「なるほど」とわかったけど。

「百万に一つの崖」もよかった。つらい読後。

ただいつもの長岡弘樹の作品より強引な感じの話が多い気もした。「餞別」の図のやつはどうしてああなってたのかな?その後の徳永の行動はわかるんだけど。