- 作者: 阿部恭子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/30
- メディア: 新書
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様々な事例を出しながら、犯人の家族が世間からどれだけひどい仕打ちを受けているかを紹介する。
加害者の家族であったというそれだけで、非難を受ける。仕事は辞めなくてはいけないし、引っ越さなくてはならない。新しい仕事には就けないし、もう生きることが非常に困難になるのだ。凶悪事件の家族では実際自殺する人もいるらしい。
マスコミはとことん追い詰めるし、近所の人、学校の同級生など周りから関係を絶たれる。
しかも刑務所に入っている加害者(犯人)は、捕まった瞬間から世間と隔離され、家族がどんな仕打ちを受けているかわからない。
まずこの現実を世間に知らしめることが必要だ。まだそんな段階なのが残念というか、つらいというか。
誰もが自分に起こりうることだから、自分のこととして考える。そういう人が増えていくといい。