妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

ネタが尽きない

いのちの姿 完全版 (集英社文庫)

いのちの姿 完全版 (集英社文庫)

宮本輝のエッセイ集を久々に読んだ。小説を含めても宮本作品は久しぶりだ。
小説に専念するため近年はエッセイはほとんど断ってきたらしい。
でもこれを読むと全部小説にできそうなほどおもしろい体験が次から次へと出てくる。子供の頃の話から最近までのことでこれはネタが尽きないなぁと感心してしまった。
また作家は記憶力がよくないとできない仕事だなと思った。昔の話をよく覚えていること。
でも宮本作品はやっぱり小説がいちばんだ。エッセイもいいんだけどこれの小説版を読みたいと何度思ったことか。