- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2010/10/05
- メディア: 文庫
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もう説明するほどのこともない。
本当によくできたミステリだ。これを手練とか職人芸とか言うのだろう。話のスピード感、キャラの動かし方、展開の巧みさ、事件の真相の意外さ(これはそれほどでもない)、どれをとってもすごいとしか言いようがない。
別に褒め殺しなわけではない。本当に上手いと思っている。
しかしどうしても2時間ドラマの原作感が拭えない。それが悪いと言っているのではないが、あっさりしすぎていて心に残るものがない。
これだけ上手くミステリを書いてもこう思われるんだから可哀想だと思う。著者が悪いのではない。読む側の感じ方の違いなのだろう。