妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

胸が苦しくなる

蔓の端々 (講談社文庫)

蔓の端々 (講談社文庫)

ただ剣術で身を立てていきたいだけなのに、幼なじみは自分が想いを寄せていた女性と行方不明になり、お家騒動に否応なく巻き込まれていく主人公。
乙川優三郎にしては珍しく典型的な時代小説という感じ。お家の跡継ぎをめぐる陰謀に巻き込まれる。
ただやはり最後はやるせない。つらい。
これが乙川優三郎だろう。