妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

好き嫌いはあるだろうな

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

SEX、バイオレンス、ドラッグのオンパレード。たしかにタランティーノっぽい。元ネタは全部自分で暴露しているので、タランティーノもそうだが、その他相当の映画好きなんだろうな。
好みは分かれるだろうが、これがデビュー作というのは素直にすごいと思う。
ま、雑司ヶ谷がこんな怖いところなわけがないし、雨を降らせる話はいくらなんでもと思うけど、作り話と思えばこんなに楽しい妄想はない。
解説の水道橋博士の文章がまたいい。これだけでおもしろい一編となっている。
誰か本当に映像化しないかな。舞台を外国に変えてタランティーノでもいいよ。もしかしたら既に読んでいる可能性もあるな。