妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

これは力作

民宿雪国 (祥伝社文庫)

民宿雪国 (祥伝社文庫)

「雪国」という民宿を経営する国民的画家の一生とその真実を描く一風変わったフェイクドキュメンタリーのような小説。
『さらば雑司ヶ谷』が結構おもしろかったので、これも読んでみた。
これまた全然違う感じだった。相変わらず暴力描写はどぎついが、構成がなかなかうまい。現実を巧みに織り交ぜていてにやりとしてしまう場面も多々あった。
文章もとてもうまく感心した。
暴力の場面だけが人を選ぶので万人には勧め難いが。
僕はとても面白く読めたので、他のも読んでみたいと思った。