- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04/26
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
最初の旅の記憶から、あのユーラシア大陸の旅に出る経緯、執筆にいたる過程、そして後日談など、裏話的なものがたっぷりと書かれている。
旅から帰ってきて原稿を執筆するまでかなり間が空いているのがびっくりした。旅の記憶が鮮やかなうちに書き出したのかと思っていたからだ。
しかし時間を空けることで客観的に旅を見直すことになったという。
それであの臨場感なのだからやはり『深夜特急』はすごい作品だ。
著者が『深夜特急』の旅に出たのが26歳のとき。このエッセイで沢木耕太郎は若いときにしかできない旅をすべきだと説く。今、この旅と同じようなことはできないかもしれないが、こういう経験をするとその後の人生に大きな影響を与えることは間違いないと思う。