- 作者: 樋口有介
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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田舎町の暗い雰囲気は細かい描写でなかなかよかったが、それはミステリとしてはどうでもいいところだ。話の根幹がしっかりした上でこの描写なら少しは評価できたかもしれない。
殺人の動機とピースの謎は「なるほど」と思ったが、現実味があまりない。刑事の最後の推理は、これがミステリで使えれば何でもできちゃうよ。
殺されるあの独身の男の独白はしつこくて気持ち悪い。あそこまでしつこく書く必要はなかったんじゃ・・・。
とにかくあの書店のPOPは罪だ。あれに引っかかった人は多いと思う。