妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

GOを読む

GO (角川文庫)

GO (角川文庫)

直木賞受賞作品の『GO』をいまさら読む。映画化もされたが、ブームが去ったあとに読む方が落ち着いて読めるから僕は好きだ。
オビに“待望の新装完全版登場!”とある。どこが変わっているのか、初めて読むのでわからないが、こういう改訂版はミステリなどでもよくある。リマスターじゃないけど、こういうのも僕は結構好きだ。
映画で主演した窪塚洋介のイメージが強く、窪塚洋介が嫌いなので、この作品もどうかと思った。しかし、意外とすんなり入っていけた。窪塚イメージも早々になくなったし。
いわゆる在日韓国人のことを書いた小説で、さすが作者本人の過去の蓄積から出たものが滾っているからか、心揺さぶられるシーンが多かった。
恋人との甘いシーンは「うーん・・・」となってしまうが、ま、仕方ないか。これはどう書いてもこうなってしまうんじゃないかな。
日本人ってこういう人種に関することに排他的(表面的には友好的でも)だよね。どうしてかな。