- 作者: 横山秀夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/06/10
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 93回
- この商品を含むブログ (395件) を見る
地方新聞社の話。日航機墜落事故の時に新聞社内はどうなっていたか。緊迫したストーリーが最初から最後まで続く。
著者自身が地方新聞社の記者だったから題材的には有利だったのかもしれない。がそれにしても大傑作である。
警察小説を主に書いているこの人にしては異色作だろう。しかしその異色作が傑作であり代表作となってしまうことに横山秀夫のすごさがある。
胸が熱くなったり思わず泣きそうになった場面は数知れず。
これをそれほど長くない分量でまとめるのがすごい。読みやすいのにずっしりくる。密度が濃いというのだろうか。他の作家がこれだけの話を書くとしたら多分分厚い上下巻の2冊だろうね。