妄想特急 books & music

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DOCOMOMO100選展

築地でごはんを食べたあとに行ったので、ここもご紹介。

DOCOMOMOったってケータイの会社ではありません。DOCOMOMOとは“The Documentation and Conservation of buildings, sites and neighborhoods of the Modern Movement”の略。近代建築の素晴らしさを後世に伝えようと、1988年にオランダで設立された組織らしい。
その日本の対応団体「日本建築学会DOCOMOMO対応ワーキンググループ」が、日本における近代建築の傑作を100点選び出し、その紹介を行うというのがこの催しだ(ふぅ、長い説明)。4月23日の築地の後に行ってきた。
タイトルには『文化遺産としてのモダニズム建築 DOCOMOMO100選展』とある。たしかに古くなった建物は老朽化にともなう危険性もあるし、取り壊さなきゃいけないこともあるだろう。でもあまりにも簡単に「ぼろくなったから壊すか」となるのも、それはどうかと思う。使用できなくなっても建物自体の素晴らしさというものがあるからだ。
それはこの展示会を見て強く思った。奇抜なデザインもあれば、何のことはないフツーのお役所みたいな建物もある。でもそのすべてがアートしているのだ。しかもこれらは人間が実際に使っている(いた)のである。銀行として。保険会社として。学校として。市役所として。公民館として。そして個人宅として。そこが建築のすごいところだと思う。
この展示は100点について、写真、設計図、模型などが並んでいるもの。見ている人は何となく建築関係の仕事をしていそうな人だったり、建築学科の学生っぽかったり。ま、これはそんなふうに見えちゃうだけなんですけど。
こんな展示会を楽しめちゃう自分なんて、ちょっと前までは考えられなかった。自分でもびっくりだ。完全に彼女の影響です。笑わんでくれたまえ。