書店で見かけておもしろそうなので読んでみた。
そしたらこれがなかなかおもしろかった!
九州に飛ばされた菅原道真は有名だが、そこで道真がこんなことをやっていたとは。
もちろんフィクションだが、なかなかおもしろいアイデアだ。
水戸黄門と同じ手法(?)だと思えばいいのかな?
読み終わって知ったが、前巻があるらしい。うっかりこれから読んじゃった。でもまったく問題なさそう。次は遡って前巻を読んでみよう。
しかしこのシリーズも長いなぁ。
そして毎回毎回おもしろい。これだけ好き勝手書けるってやっぱり相当な腕だと思う。
すべてが超くだらない!(褒めてる)
今回今までより分厚い。なんでなんだろう?コロナで発行が延びたのかな?
まあ分厚くてもいつものようにあっという間に読み終わるんだけど。
俺こういうエッセイが書ける人になりたい。
読むたびに思うのが、東海林さん長生きしてほしいなぁということ。
どんなことが書かれているのだろうと思って読んでみたが、なんとも言い難いものだった。
まず『最後の3日間』というタイトルが付いているが、3日間だけを書いているわけではない。ジョンがポールと出会ってバンドを組むところから始まって、ビートルズの活動、ソロ活動の日々を大まかに辿っていく。それと最後の3日間と交互に書かれる。
そりゃそうだ。最後の3日間だけじゃ1冊の本になるわけがない。
しかもそこに書かれるビートルズのエピソードが有名なものばかりで、いろんな資料を駆使しているのだろうが、ファンなら飛ばし読みできるくらい読むに値しないものだ。
で、殺されるまでの数日の描写だけど、これは小説なのだろうか。それとも事実なのだろうか。マーク・チャップマンの心理描写まで踏み込んでいるのは、どうなんだろうか。手記とかあったっけ?
ダコタの前で話をしたファンの2人って取材したの?これマジ?
これを全面的に信じるのは危険な感じがする。
再読。
読んだら処分することにしている僕でもこの人の作品は全部残してある。
ノンフィクション・コラム。
いろんな人に話を聞いてそれをそのまま書く。それだけ。
極力自分の感想や意見を書かない。相手が話したことをただ淡々と記録している。
それだけなのに本当に泣けてくる。この作品を大事に大事にしたくなる。
生きていくのもつらいほどの経験をしたとき、人はどうやって自分を支えていくのか。それが一貫したテーマだろう。
書店で見かけておもしろそうだと読んでみたが、なんだか泣けてきてしょうがなかった。
小さい子どもは特におかしなことを喋る。どこの家でもそうだが、それをインタビューという形で文字に残すというのは聞いたことがない。こんな本は初めて見た。
そういうおもしろさを読みたいと思って読んだのだが(たしかに突拍子もないことを言い出して大いに笑ったのだが)、それ以上に子どもと接する教育のあり方としてとても考えさせられた。
後半にある「子どもと対話する意味-インタビューをして考えたこと」という章がすばらしく、大人は全員読んでもらいたい。
最近の本だとばかり思ってたら、初版は1996年らしい。今回が2回目の文庫化だという。つまり27年たっていたわけだ。
その都度新しいあとがきを追加していて、後日談が書かれているのだが、ここまでおもしろい。
そしてなぜだかわからないが、泣けてくるのである。