妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

力が湧いてくる

田園発 港行き自転車 下 (集英社文庫)
富山の自然を背景に、東京、京都などいろいろな舞台で人間の再生を描く。
いつもの宮本輝節と言っていいと思うが、これを読みたいがためにこの人の本を開くのだなあと改めて思った。
登場人物がみな挫折をしいろんな経験を経て再生していく。それは主に人との出会いがきっかけになる。
結構な数の登場人物が入り乱れるので複雑である。でもみんな気持ちのいい人たちでこういう人間関係っていいなと。
そして自分も生まれ変わりたいと思わされる。
小説の力のひとつだろう。