古典部

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

古典部シリーズ。
古典部に入部した新入生が何のきっかけかわからないが辞めると言い出した。その理由を探るという日常ミステリ。
やっぱりうまいなぁ感じた。キャラ造形、話の運び、文章の巧みさ、どれをとってもうまい。まあ随分大人びた高校生（毎回思う）だが、これが嫌味になってない。
肝心の真相はそれほど驚くことでもないし、そこまでのものか？と思うが、学校のマラソン大会を縦軸に過去の出来事を思い出しながら行ったり来たりする構成で最後までさらっと読ませる。
このシリーズはいまだに続いてるということはやっぱり人気があるのだろう。