こんな人がいたんだな

汝、ふたつの故国に殉ず ―台湾で「英雄」となったある日本人の物語―

戦時中台湾で活躍した湯徳章の生涯を追ったドキュメンタリー。
日本人の父親と台湾人の母親を持った湯徳章のことは全然知らなかった。台湾では「湯徳章紀年公園」もあるしそこには胸像が立っている。命日は台湾では「正義と勇気の日」と制定されてもいるという。
そんな台湾の英雄が日本ではまったく知られていない。
これを読んで台湾が戦前から戦後にかけてどういう経緯を辿っていったか、そこで徳章のような人間がどのような活躍をしたか、とてもよく理解できた。
日本と台湾の絆を体現したかのような徳章の人生は必ず日本人の心にも衝撃を与えるはず。
この本が日本でもっと読まれて彼のような人がいたことを日本人は覚えてほしい。