妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

談志の話はおもしろい

談志が死んだ (新潮文庫)

談志が死んだ (新潮文庫)

立川談志の死の前後を弟子の立場から描く小説。
弟子はいつも接しているから談志がボケてきているのをやはりどうしても感じずにはいられない。そこが悲しい。
あの偉大な落語家でも歳と病には勝てないということを、誰しも認めたくないから、こういう小説に仕立てるしかなかったのだろう。
でも悲しいだけじゃなくとてつもなく面白いので最後まで一気読みだった。
談志にまつわる弟子が書いた話っておそらく例外なくおもしろいのだと思う。