妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

マニアックだけど誰が見てもすごいとわかる

ナンシー関の消しゴムハンコ(版画)のその版面の写真を印影とともに掲載したある意味画期的な本。
昨年開催された展覧会“顔面遊園地 ―ナンシー関 消しゴムの鬼―”の図録というか書籍化という意味合いもある。
その展覧会は本当にすばらしかった。消しゴム版画のそのものを見るというのは製作の裏側を見るというか、メイキングのようで非常に興味深い。
ただ、おそらく現役の消しゴム版画作家は嫌がるに違いない。言ってみればナンシー関は亡くなっているからできたようなものだ。
展覧会を見た時から図録がほしいなと思っていたのでとても嬉しかった。