- 作者: 乙川優三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/02/27
- メディア: 文庫
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やはり乙川優三郎は時代小説の方がいい。現代が舞台の小説だと彼の描く人間がなじまないからではないだろうか。
いろんな芸事が出てくるが、この時代のこういう芸事を仕事にして生きている人たちというのは、現代のアーティストとくらべてどのくらいの違いがあるのだろうか。
サラリーマンがいない時代だから、こういう職人のような人たちも現代のアーティストとはまた違う印象がある。
生きていくのはどんな人でも大変だ。その中で自分の信じる芸事を持つ彼らは幸せでもある。そこに救われる思いだ。