妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

30年後

三十光年の星たち(上) (新潮文庫)

三十光年の星たち(上) (新潮文庫)

三十光年の星たち(下) (新潮文庫)
借金を返す代わりにモグリの金貸しの手伝いをすることになった30歳の仁志。その主人公の成長を描く。
金貸しをやっている佐伯がなぜ仁志を選んだかがいまいちわからなかったが、その後の成長ぶりを見たらそんなもんかと納得することにする。まあ文句を言いながらも素直なところが気に入られたんだろう。
佐伯が仁志に語る数々の言葉が栄養のように仁志に入っていく。僕もこうやって成長していきたかった。
30歳の仁志に30年後からが勝負だと語る。60歳である。そうなのか。
僕はもうすぐ43歳だから30年後だと73歳。下手すると死んでいるかもしれない。
30年死に物狂いでやらなきゃいけないのは辛い。43歳にはちょっと大変だ。30歳の時に読みたかった。といっても13年前にはこの小説は書かれていないけど。