妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

一気読み

純平、考え直せ (光文社文庫)

純平、考え直せ (光文社文庫)

ヤクザの若者が主人公。鉄砲玉に指名されて実行するまでの数日間を描く。
青春小説といっていいんだろうな。
奥田英朗だもの、最後まで一気読みだ。つまらないわけではないが、作者がこの物語で何を言いたかったのかがいまいちよくわからなかった。
最後は予想外の終わり方だった。とても切ない。まあこれ以外考えられないが。
映画にしてもなかなかおもしろくなるだろうが、結局何が言いたいんだ?という疑問は出てくると思う。
なんだろう、この切なさ。人間の無力感。ヤクザの世界のどうしようもなさ。