- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/02/07
- メディア: Kindle版
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話がどう展開するのかまったくわからず読み進んでいった。終始重苦しい雰囲気が漂い、過去の事件の真相などがわかってきたりしてさらに重くなるという、なんか道尾秀介はこういうトーンの作品が多いなと思った。
ただしこの作者がただの小説にするわけがない。隠されていたことが明らかになるにしたがってどんどんつながっていくし、最後は重苦しい扉をちょっとだけ開けてくれる。なかなかな仕掛けも施されている。
そうは言ってもこれは本当に救いのない話だ。考えれば考えるほどこんな辛い話があっていいのかと思えてくる。だから読後感は結構きつい。
まったくこの作者はすごい才能だと感心する。