- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: 新書
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まさしく正論。当たり前のことを言っているだけ。でも今までこの当たり前が通らなかったんだよね。
僕も若いときはやりたい仕事があったが、この年齢になるともうあきらめている。何かを始めるのに年齢は関係ないというきれいごとがあるけど、年齢は関係ある。
仕事はお金を稼ぐ手段だ。それ以上でもそれ以下でもない。それを肯定してくれる本だった。
やりがいなんてとうになくなっているし、お金をもらうためにクビにならないよう最低限のことはやっているつもりだ。
そのお金で趣味などを充実させて自分の人生を楽しんでいるつもり。
昔から不思議に思っていることがある。
一生遊んで暮らせるお金があったら、それでも働く?という質問ありますよね。大抵の人は働くと答える。僕にはこれが不思議でならなかった。僕なら即仕事を辞めて遊んで暮らす。その方が幸せだから。
働かないと人間がダメになるとか言う。一生趣味に楽しんで生きるのにダメになるはずがない。だって毎日がこの上なく楽しいんだから。
仕事にやりがいを求める人は遊んで暮らすことに罪悪感を持つのだろうな。そしてほとんどの日本人がそうなのだろう。
しかし、森博嗣のエッセイは正論を淡々と書き連ねているだけなのに、なぜこんなに冷たく感じるのだろう。感情的なことはまったく書いてないのに非常に冷淡だ。僕は嫌いではない。