妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

よくわかりました

幕末入門 (中公文庫)

幕末入門 (中公文庫)

幕末にはどんなことが起きていたかいろんな側面から解説してくれる本。
しょっぱなが会津藩の話で、これは大河ドラマで『八重の桜』を見ていたから、すんなり理解できた。
その後も新選組や竜馬の話など、有名な話ばかりなのだが、大河を見てるとずいぶんとわかりがいいことに気が付いた。あれは歴史の理解を深めるのにすごい貢献している。
幕末、明治維新というのは本当に汚いことがたくさん行われていて、現代よりもよほどあからさまである。
著者も言っているが、明治維新が「日本の夜明け」のように明るいイメージばかりでとらえられているのは単純すぎると思う。
たくさん血が流れたし、裏切りも暗殺もたくさんあった。そういう暗い面にも目を向けていかなければいけない。
明暗含めて幕末を概観するには格好のテキストであった。