- 作者: 松田哲夫
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
中学生までに読んでおきたい、と題されているのでふりがなは随所にふられているし、語句の解説も逐一丁寧にされている。
「瓶詰地獄」は構成がとてもうまい。他の短編も読んでみたいと思わせる巧みさだ。
特におもしろくて怖いと思ったのは、中島敦「牛人」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、菊池寛「三浦右衛門の最後」、志賀直哉「剃刀」、太宰治「トカトントン」あたりかな。
全部初めて読んだが、特に太宰の「トカトントン」は読んでみたいと思っていたのでよかった。これは軽く書かれているけど本当に怖い話だ。
中学生の時にこんな本を読んでみたかったな。