- 作者: 上野顕太郎
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/07/24
- メディア: コミック
- 購入: 24人 クリック: 450回
- この商品を含むブログ (121件) を見る
妻に先立たれ、小さい娘と2人になってしまった自分を描く、絶望以外なにものでもない作品だ。
この人の作品は読んだことがないが、ギャグマンガを描く人らしい。それがこういう作品を描かずにはいられなかったというのだ。
妻を突然失うという悲劇を本人は体験したが、娘も同じように母親を突然失っているわけだ。しかし、娘の存在を忘れるくらい本人はショックを受けている様子が描かれている。
そんなもんなのだろうか。たしかに娘の存在で自分が死ぬという選択肢は避けるのだが。
こればかりは経験した人間でなければわからない気持ちだ。
そしてできれば経験したくはない。想像することすら怖くてできない。
でもいま大切にしている人をもっと大切にしようと改めて思わせる作品だ。