妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

アート病

アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人

アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人

元アーティストのアート批判本。アート批判というか、アートをめぐる日本の状況を批判しているといった方が正しい。
言っていることは確かに納得できる。
アーティストといえば何かすごい人という感じがする、そういう暗示が日本人にはある。だからタレントでも歌手でも絵を描いたり物を作ったりして箔をつける。
現在アートってあまりにも拡散しすぎていて、何をやっても何を作っても本人が「アートだ」といえばアートになってしまう。もちろんそれが認められるか無視されるかは別の話だ。
アーティストにはなりやすい世の中だろうが、同時になりにくい世の中でもあると思う。
アーティストはこの本を読んでどう思うのか知りたい。