- 作者: 業田良家
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 単行本
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人型ロボットを一人一台持てるような近未来の話。拓郎も小雪という女性ロボットを一台持っている。
小雪との笑える日常から話は始まるのだが、話はどんどん大きくなっていく。
「新・自虐の詩」というくらいだから、基本的に4コママンガである。そしてギャグマンガである。
最初大笑いしているが、笑って読んでるうちになぜか最後には大感動のエンディングを迎える。この手法を使っているというのが「新・自虐の詩」とうたっている理由だろう。
たしかに笑えるし、ラストは感動する。なんちゅー展開だと思うほど感動を与えてくれる。
しかしね、どうも途中からシリアス展開になったあと、ギャグが途端に少なくなるんだよね。シリアスなのにギャグっておかしいと思うかもしれないが、『自虐の詩』は最後までギャグのテンションが落ちないまま大感動のラストになだれ込む、本当に奇跡的なマンガなのだよ。
あれを再現するのは業田良家本人といえども難しかったんだなぁ。
といっても、この絵柄でギャグマンガでこの感動的な話を描くってのはすごいと言うほかない。
『自虐の詩』が映画化できたのならこの『ロボット小雪』も映画にできると思う。ていうかどこかの映画会社がぜったい狙ってるぞ。