妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

ギャング続編

『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂幸太郎 著(祥伝社
陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)
おお、いまいちばんホットな(死語)本を読んでしまった。映画が公開中の『陽気なギャングが地球を回す』の続編だ。
前半はメンバーそれぞれの日常に身近な謎が絡む短編。キャラクターはそのままに、しかし日常を描いているので、おとなしめ。「日常の謎」といえば北村薫が思い浮かぶが、そんな感じも少しする。
後半の銀行強盗・誘拐事件などが起こってテンポアップすると同時に前半の話が伏線になっていてどんどん絡んでくるというのが、なかなかうまい。ちょっと最後の方がドタバタしすぎだと思うけど。
伊坂幸太郎はこういうミステリ系をもっと書いて欲しいなぁ。