『月の扉』 石持浅海 著（光文社文庫）
今年『扉は閉ざされたまま』が評判になって僕は初めて知りました。石持浅海。なんか読んでみたいなと思ってたら他の長編が文庫で出てたので読んでみた。そしたらこれがかなり本格ミステリっぽくてすごいおもしろかった！
男女3人が沖縄の空港でハイジャックするところから物語は始まる。要求は逮捕・拘束されている自分たちの「師匠」を空港までつれて来いというもの。しかしその最中、機内で1人の乗客が変死する。犯人たちはその真相を突き止めようとする。
機内という一種の密室で起きた事件をハイジャック犯たちが調べるという、意表を突いた突飛な設定だが、展開自体はおもしろくてぐいぐい読ませる。
これなら他の作品も期待できる。読む本が増えてうれしい（悩ましい）なぁ。
