妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

金沢に行ったときのこと

4月の16日と17日に金沢に行ってきた。かなり遅れたがそのときのことを書く。時系列はバラバラで思いついた順ってことで、許して。1個ずつなので数日かかります(^^;

金沢21世紀美術館

今回いちばんの目的はこの美術館を見ること。金沢市の中心にあれだけデカくて丸い建物ができたこと自体すごいというかおもしろいというか。とにかくこの美術館のおかげで活気づいてるらしいのだ。
円形で平べったいこの美術館の建物は『まちに開かれた公園のような美術館』というのがコンセプトらしく、入口が4箇所、周囲の壁はすべてガラス張り。建物の周りには芝生にベンチといった開放感溢れるものだった。建物自体がアートなのだ。
展示されているのは現代アート中心。中でもよかったのはジェームス・タレルの『ブルー・プラネット・スカイ』。11m四方の部屋の天井に各辺がその半分の正方形の開口部がある。そこから空を見ることができるのだ。部屋の各辺は長いベンチのようになっていて、座って上を見上げることになる。つまり空を天井の穴で切り取っていると言える。刻々と変わる空の色、雲が出てきたり鳥が横切ったり、昼は日光が差し込み夜は月が浮かぶ。それ自体が“作品”になる。不思議なくらい居心地が良く、彼女と二人でボーっと空を眺めてました。もう何時間でも居られる感じ。
その他にも、アニッシュ・カプーアの『世界の起源』(あのでかい黒い穴は開いているのか開いていないのか)、レアンドロ・エルリッヒ『スイミング・プール』(プールを上から覗くと中には人がうろうろ)、ヤン・ファーブル『雲を測る男』(屋根の上にいます。雨の日も風の日も)など、アートって楽しいんだとわかる作品ばかり。
とてもここでは書ききれない。ぜひ行ってその目で確かめていただきたい。