妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

ダ・ヴィンチ・コードを読みました

ダ・ヴィンチ・コードダン・ブラウン 著(角川書店
ダ・ヴィンチ・コード〈上〉 ダ・ヴィンチ・コード〈下〉
正直、期待はずれだった。
ベストセラーはがっかりすることが多いから、最初からそんなに期待してなかったけど、その通りだった。
もっと知的な歴史ミステリーみたいなものを想像してた。知的好奇心を満足させるような。でもさぁ、これじゃあ思いっきり映画化を意識した、あざといほどにハリウッド的な話だよ。
できた映画は多分“手に汗握るアクション映画”ということになるんだろうな。うまく作れば並みのハリウッド映画にはなると思う。
もうね、アクションですよ、アクション。最初から最後まで追いかけっこ。事件に巻き込まれ逃げる主人公、それを追う警察、みたいな。そこにちょっとロマンスを入れてみたりして。
ベタですねぇ。まぁアメリカですから、そんなとこがウケるんでしょうけど。
あと、私はキリスト教のことはまるっきり詳しくないので、テーマ的にもこの本はダメだった。教養として知ってるべきなのかもしれないが、残念ながらこの歳まで勉強する機会がなかった。だから、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』という絵は知っていてもそれが何を意味するのかも知らなかった。マグダラのマリアって誰? っていう感じ。ユダ? テンプル騎士団? 聖杯伝説?
みんな知ってるもんなの? 知らないと恥ずかしいの?
多少逆ギレ気味で終わりたいと思います。