妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

今日読み終わった本

『ぼんくら』宮部みゆき 著(講談社文庫)
ぼんくら(上) (講談社文庫)ぼんくら(下) (講談社文庫)
宮部みゆきの時代小説ってなんでこんなにおもしろいんだろう?
現代ものと同じような感覚で読めるんだよなぁ。
ストーリーテリングが抜群だから、スルスルすべるように読み進められる。1行目に目を落としたら、そこからはもう波に乗っていくだけでいい。あっという間にラストまで運ばれます。

そして宮部作品すべてに共通していることだが、すべてのキャラが立っている! 主人公の同心・平四郎と甥の弓之助、鉄瓶長屋の“心”お徳さん、若き差配人・佐吉・・・。愛すべきキャラクターばかりで、自然に顔が思い浮かぶ。

「日本の作家には2種類ある。宮部みゆきとそれ以外だ」とはよく言ったもんだ。売れるだけの理由はある。

時代小説が苦手の人にこそ読んでほしい。