妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

赤目四十八瀧心中未遂

ビバ!寺島しのぶの『赤目四十八瀧心中未遂』を観てきた。
http://www.akameworks.com
地味〜に単館でちょろちょろやっているのに、いろんな映画賞を取りまくっている変な映画である。
中でも主演の寺島しのぶ(僕と同い年! またか)が賞を取っている。今年に入って7つである。
それにタイトルがなんとも怪しいではないか。どちらかというと洋画よりも日本映画が好きな僕にとっては、このタイトルはそそるものがある。

というわけで渋谷のユーロスペースというところで観たのであるが、正直つらかった。雰囲気のある映画だったなぁとは思う。映像がキレイだったなぁとも思う。
でもストーリーらしきストーリーがない。あるのだが、あまりそこは重要ではないのかもしれない。そこが僕にはつらかった。
全編何かが起こりそうな緊張感がある。でもたいしたことは起こらない。ドラマチックすぎるのも何だが、もうちょっと展開に工夫があってもいいじゃない。

いちばん良かったのは勢子ねえさんを演じた大楠道代。存在感ありすぎ。同じく存在感のある内田裕也はどこまでいっても内田裕也だが、大楠道代は勢子ねえさんになっている。そこがいい。

赤目四十八瀧をじっさいに見てみたくなった。