- 作者: 高山文彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/06/05
- メディア: 文庫
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恥ずかしながらこの事件を知らなかった。
犯人は「自分が解雇されるのが不安で差別を利用した」と言っているが、どうもそれだけとは思えない。発覚後の糾弾の様子を読んでいると、彼が何を考えているのかわからない。狡猾に利益を得るために事件を起こしたと単純に言えない気がする。
どこかこの人の精神的なおかしさがあるのではないか。
解決したようで全然解明されていない事件であり、この犯人の心の問題だとすると解決は無理だろうと思う。
あと、桐野夏生の解説のお粗末なこと! 仮にも有名作家が書く解説とは思えない。何でこんな文章で編集部もOKしたのだろうか。