妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

超力作

雪の鉄樹 (光文社文庫)

雪の鉄樹 (光文社文庫)

「たらしの家系」と噂される植木屋で修行する主人公の過去がだんだんと明らかになるミステリ。
読んでいてつらくなる話。最初は主人公がどうしてこんな行動をするのかわからないのが、徐々にわかってくるのがスリリングで、真相が明かされた時はなんとつらいものだろうと涙した。
小さな希望は見えるが、それを上回る悲劇が辛すぎてなんともやりきれない。