- 作者: 川嶋康男
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/08/31
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
まずこれが8月20日という終戦の直後であったことに驚く。
天皇の玉音放送があっても当然そこでスッパリ終わるわけではない。樺太ではソ連軍が攻めてきていた。
最後まで職場を守ろうとしていた女性9人はもう駄目だと青酸カリを飲んで亡くなっていく。
もちろん生き残った人も少数だし、その人がすべてを見ているわけでもないし、実際なにが起こったかなんてわかるわけがない。
しかしこれほどの悲劇が終戦後に起こっていたとは戦争の怖さを思い知る。