妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

トラとの遭遇

虎山へ

虎山へ

テレビのドキュメンタリーでロシアの森に虎を撮影しようと試みる。
第1回開高健ノンフィクション賞受賞作品なので読んでみた。ずいぶんと洗練された文章を書くんだなと思った。ただその洗練さが虎をなんとしても撮影するという冒険的なワクワク感を削いでしまった気もする。
おそらく著者はワクワク感よりもロシアの森の静謐さとそこに神のように存在する虎を描きたかったのだろう。そういう静けさは伝わってきた。
でも僕はもっとワクワクしたいしドキドキしたい。そういう冒険的ノンフィクションが好みだ。