妄想特急 books & music

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難しい問題

死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人 (新潮文庫)

死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人 (新潮文庫)

母親を殺し、出所後に姉妹2人を殺害した罪で死刑判決を受けた犯人がどのような人物だったかを調べ、アスペルガー症候群や広汎性発達障害などの患者と犯罪の関係性について考察をした本。
もちろんこういう病気と犯罪の因果関係はないが、派生する様々なものから犯罪に繋がってしまうことはよくあると思う。
この本は犯人の山地のケースを題材にどのようなことをしていけば、患者が犯罪に結びつかないようにできるかを提案する。
自分で考えてみるが、なかなか難しい問題だと思う。
これらの提案を実現してみてもどこまで実効性があるかはわからない。日本は遅れていると思う。