妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

これが名作か

フラニーとズーイ (新潮文庫)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

あるきっかけで引きこもりのようになってしまったフラニー。それをいろいろな言葉で説得する兄のズーイ。
読んだことがなかったが村上春樹の新訳が出たので読んでみた。
そしたらこれが名作と呼ばれているのかと思うほどつまらなかった。どこを面白がればよいのか誰か教えてほしい。ひょっとするとこの言葉の渦に溺れることを楽しむのだろうか。それなら僕にはちっとも面白さがわからない。
宗教的な部分が敬遠されることがあるというが、それ以前にもうこの言葉の濁流が自分の肌に合わない。宗教とか関係ない。
日米の文化的違いがあるのは重々承知している。こういう文学があるのもわかっているし、それを好む人が日本にもいることもわかる。
それでも自分にはわからない。好みの問題といったらそれまでだ。
何度も読み返せばわかってくるのかもしれないが、再読しようという気が起こらない。参った。