妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

荒唐無稽だが抜群に楽しめる

魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫)
新型ウィルスに侵された後、特殊な能力を持つことになった3人。その騒ぎの顛末を描く。
はっきり言って荒唐無稽な話だ。SFと言っていいかもしれない。
でも読むのを止められないほどストーリーがおもしろい。
ウィルスに侵されたら超能力が使えるようになっていた、なんてSF嫌いな人にとっては読む気も起こらないだろう。
しかし丁寧に主人公たちの戸惑いや悲しみを描き出していくとなんだか納得のいく気がしてくる。
すぐに映画化を考えてしまうが、ハリウッドならともかく日本ではウケないと思う。ここまで派手にすると完全にマーベルのコミックだ。アメリカに映画化してもらうといいかも。