- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/02
- メディア: 文庫
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また知らない作家の知らない短篇がたくさん読めてうれしい。
どれもおもしろく、ハズレ感がないのがすごい。北村薫の目利きは信用できる。
特におもしろかったのは、ホセ・マリーヤ・ペマン「小さな少年のおぼえがき」、シャーリー・ジャクスン「これが人生だ」、デイヴィッド・ガーネット「狐になった夫人」、スペンサー・ホルスト「ほら吹きシマウマ/モナ・リザとお釈迦さまが会いました/ミス・レディ/ヴェルサイユ宮殿の誰も知らない舞踏室」、野上弥生子「砂糖」、福田善之「真田風雲録」。
「真田風雲録」には参った。タイトルは知っていたが初めて読んで、古い作品なのに台詞がすごくモダンなのにびっくり。時代劇なのに現代劇みたい。今上演してもまったく古く見えないに違いない。