- 作者: 内澤旬子
- 出版社/メーカー: 解放出版社
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 単行本
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そして日本の屠畜場で働く人たちはなぜ差別されるのかといったことを考え続ける。
生き物を殺すというのが忌み嫌われるというのは感覚的にはわかるが、それがそこで働く人を差別する意識につながっていくのがどうも理解できない。
僕は肉は大好きだし、鞄や靴、財布などの革製品もたまらないくらい好きだ。だから屠畜に関わっている人にありがたいと思いこそすれ、嫌だと思うことはまったくない。
牛を殺してバラバラにしないと美味しいステーキは食べられないんだし、ナイフや機械を使って皮をベリベリ剥がして毛を抜いたりしないといい味が出る牛革の財布を手に入れられないのである。
でも内澤さんの感覚は飛びぬけてはいる。こういう人がさらにこの屠畜のことを取材して記事にし続けていってほしい。続編を期待しています。