妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

みうらじゅんの青春小説

自分なくしの旅

自分なくしの旅

みうらじゅんの小説を図書館で借りる。去年の暮れに出たのでまだ新しい。
自伝的青春小説である。『アイデン&ティティ』や『色即ぜねれいしょん』と同じような感じらしい。
青春小説大好きな自分としては、こういうモンモンとした青春特有の悩みをウジウジ考える主人公は完璧である。ちょっと典型的過ぎる気もするが。
小説としてはやはり拙い。これは作家でないのだから仕方ないかもしれない。その辺は目をつぶることにして。
お母さんとの関係やら、恋人との関係やら、まあこういうことにぶち当たるよな、青春って。
ラストの彼女との関係があまりはっきり書かれていないのが不満だけど、曖昧なところもやっぱり青春だ。