妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

ギャグ一切なしの業田良家

ゴーダ哲学堂空気人形 (ビッグコミックススペシャル)

ゴーダ哲学堂空気人形 (ビッグコミックススペシャル)

「空気人形」がペ・ドゥナ主演で映画化されるということで2000年に出たこのマンガが平積みされていた。
読んでみるとギャグ一切なしのシリアスものだった。この人のシリアスものは過去にいくつか読んだけど、この絵柄でこれをやられるとかなりくる。チベット問題を扱った『慈悲と修羅』なんか涙なしでは読めないよ。
しかし「空気人形」の悲しいこと。なんでこんなこと、わざわざ悲しい結末にしかなりようがないことを思いつくかなぁ。もう勘弁してくれよ。
しかもこの短い短編をどうやって映画化したのだろうか。