妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

心のビタミン剤

『喜びは悲しみのあとに』 上原 隆 著(幻冬舎アウトロー文庫)
まだ読んでない上原隆の本があったので慌てて読了。
タイトルが示すとおり、どうしようもない悲しみに見舞われた人がそのトンネルを抜けかすかに明かりが見えるところまでを描いたノンフィクション・ルポルタージュだ。
本当に悲しいことをどうやって克服したのか。いろんな人のいろんなドラマが読める。それは自分のつらい状況を振り返って「これに比べりゃ自分なんて甘い甘い」と思えるくらいのものである。会社が倒産した人のその後というのもあって、読んでて涙が出そうになった。でも僕よりもかなりハードだけどね。
つらい時に読むとビタミン剤のように心に染み渡ります。