妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

これはおかしい!

雇用保険(失業手当)の手続きの説明を読んでいて、こいつはおかしい!と思ったところがあった。
離職してから1年以内に次の職が見つかった場合、その間に失業手当をもらっていなかったら前職と新しい職との雇用保険の加入期間が通算される、という制度だ。
つまり通算されれば、新しい職を将来辞めたときに、もらえる失業手当の期間や額が多くなるわけだ。
前職と次の職に就く間が1年以上かかった場合は、雇用保険の加入期間はゼロから数えなおされる。つまり次に退職したときにもらえる失業手当が少なくなるのだ。
問題は1度でも失業手当をもらってしまったら、たとえ1年以内に再就職しても加入期間はゼロに戻ってしまうということだ。これなら再就職した時点で「なんだ、失業手当をもらわなきゃよかった」と思うに決まっている。でも「もらわなきゃよかった」かどうかは離職した時点ではわかるわけがない。自分が1年以内に再就職できるかどうかなんてこの時点ではわからないからだ。
もちろん新しい職を将来ずっと辞めなければ、こんなことは関係ないんだから悩む必要はない。
でも制度としてすごく大きな矛盾があるのは間違いないだろう。まるで失業手当をもらえないような方向で決められている制度のような気がしてならない。