妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

築地で穴子丼

1ヶ月もたつと“築地禁断症状”が出てくるようになった。あの食のワンダーランドを一度体験するとやめられなくなるというのは本当だった(別に誰も言ってないかもしれないけど)。
というわけで、またもや築地にお昼ご飯を食べに行ってきました。朝10時に彼女と待ち合わせ。築地でごはんのときは朝10時と決まっている。これより遅いと行列は長くなるわ、目当てのメニューが売り切れるわでろくなことがないからだ。しかしこれがツライ! 茅ヶ崎在住なため朝8時ごろの電車に乗らなければならない。眠いことこの上ない。
でも美味しいごはんのため。食いしん坊はこんなことでめげてはいけないのだ。
今回も目指すは場内。マグロの尾肉のステーキを食べようと「たけだ」に行く予定だった。しかし“魚モード”が高まっていた僕らは「やっぱ“高はし”でしょう」と10人ほどが並んでいる高はしに。ちなみにたけだは行列0人! 次はたけだにゼッタイ行きます。
しばらくして入店。僕がオーダーしたのは“穴子丼”。この店の看板料理のひとつだ。彼女は“めばるの塩焼き”。ついでに“刺身の盛合わせ”も頼む。もうここは何でもうまそうなので正直なんでもいいぜという心境なのだけどね。
焼き魚は焼き上げるのに10〜15分かかるという断りがあったので、先に僕の穴子丼が登場。ごはんの上にきざみ海苔、その上にやわらかく煮上げた穴子の切り身が。真ん中におろし立てのワサビがちょんと乗っている。穴子、海苔、ご飯、そしてワサビをちょっと乗っけて、同時に一気にかっこむ! なんと香りのいいことか。甘辛い穴子のタレと海苔の香りがあいまって鼻を抜ける。そして穴子のやわらかいこと! もうたまりまへん。
名脇役としてワサビが重要です、これ。ちょっとツンとくるのがいいアクセントになっているのだ。ワサビがあるのとないのとでは大違い。
食ってる間に“刺身の盛合わせ”来る。1000円のわりに量が少ない。まあ、そこらの居酒屋じゃないんだからしょうがないのかもしれんけど。これなら江戸川のまぐろのぶつの方がコストパフォーマンスがいい。中トロ、鯛、はまち(だったな、たしか)の3種類。中トロはねっとりさすがにうまい。
その後、彼女のオーダーしためばるの塩焼きがいい香りをぷんぷんさせながら登場。ちきしょーいいにおいだなぁ。焼き魚でももちろん身はしっとりふっくら。パサパサなわけがない。横からちょくちょく食べさせてもらった。
店の奥でご主人が卸に電話しているのが聞こえる。「こないだの新鮭、出したら評判良かったからさぁ、またもらおうと思うんだけど、どうなの?」そうそう。この新鮭の塩焼きもホントは狙ってたんだよねー。次来るときはレギュラーメニューになっていることを願ってます。
いやぁしかし穴子丼うまかったなぁ。1100円、その価値はじゅうぶんあるぞ。