娘を亡くし、妻と離婚した主人公がある日出会った女の子。
「伏線回収」だの「時空を超えたミステリー」だのとオビにあったのでついつい読んでしまった。全然知らない著者。
よくありそうな設定ではあるが、たしかに伏線はあらゆるところに張ってあるし、時空を超えたミステリーだったのでおもしろかった。
特に最後の畳み掛けは「なるほど」と感心した。
でもこの女の子の昭和感と現代の齟齬をおもしろがる会話が、いまいちなんだよな。昭和っぽい言動っていうけど、その頃の小学生ってそんな言葉遣いしたっけなっていうか。些細なことだけどそこで物語にノレなくなる。
どうでもいいことだけど、著者は辻堂出身なんだね。だからこの筆名なのか。