妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

泡沫候補

黙殺 報じられない“無頼系独立候補

黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い

泡沫候補」と呼ばれる選挙の立候補者を追ったドキュメント。
これがすこぶるおもしろかったと同時にすごく反省した。だって自分も主要候補ばかりに気を取られ、これらの人たちのことを見向きもしなかったからだ。
この人たちに投票してもしょうがない、まともな人に入れよう、そう思っていた。
しかし、供託金を何百万円も払ってまず当選しないであろう選挙に立候補する時点で、自分とは志に雲泥の差があると思った。
それにマスコミの扱いがひどいことは以前からわかっていたが、これを読んで改めて涙が出るほど悲しくなった。まさに「黙殺」だ。マスコミだけでなく投票する側も同じ。自分も同じ。いないものとして選挙に行っていた。
この本は泣けるだけでなく笑える。候補者の行動が本当におもしろいのだ。何度も笑った。
これからは積極的にこういう立候補者の主張も気にしていこうと思った。マスコミには期待できないがネットで情報は収集できるだろう。